活動レポート

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月間 相続ニュースコラム


月間相続ニュースコラム(6月号)

土地・建物の相続で気を付けるべきポイント

相続財産の中でも、土地や建物の相続は特に慎重な対応が求められます。
不動産は高額で分割が難しいため、相続人間のトラブルの原因となりやすい財産です。
今月は土地・建物の相続における注意点と、トラブルを防ぐための対策について解説します。




土地や建物の評価と分割方法

1.土地・建物の評価額を把握する
不動産の相続には、適切な評価額を知ることが重要です。評価額によって相続税や分割の方法が変わります。
•路線価や固定資産税評価額: 基本的な参考値ですが、実勢価格とは異なる場合があります。
•不動産鑑定士による査定: 実際の売却価格に近い金額を知りたい場合に利用します。

2.不動産の分割方法
•現物分割: 不動産をそのまま相続する方法。ただし、不公平感が生じやすいです。
•換価分割: 不動産を売却して現金化し、相続人に分配する方法。公平性が高いです。
•共有分割: 複数の相続人で不動産を共有する方法。ただし、管理や売却時に全員の合意が必要になるため注意が必要です。

共有名義のリスク

土地や建物を共有名義で相続すると、以下のリスクが伴います。
	
1.管理の負担増加
所有者全員の同意が必要なため、修繕や売却がスムーズに進まない場合があります。
	
2.トラブル発生の可能性
意見の不一致により、家族間で対立が起こることがあります。
	
3.売却の困難
全員の同意が得られない場合、売却ができず資産が凍結することもあります。

解決策
•持分を統一: 相続時に誰が管理するかを明確にし、共有名義を避ける。
•事前の話し合い: 相続前に家族で不動産の活用方針を共有しておく。



老朽化した建物の相続

相続財産に老朽化した建物が含まれる場合、管理や処分が困難になることがあります。
	
1.修繕の必要性
建物の状態によっては、修繕費用が高額になることがあります。修繕後に売却することで、資産価値を高めることが可能です。
	
2.解体の選択肢
利用価値が低い場合は、解体して土地として活用する方法も検討できます。
一部の自治体では解体費用に対する補助金がある場合もあるため、確認してみましょう。

ケーススタディ:分割方法の選択ミスによるトラブル

事例
父親から相続した土地を兄弟2人で共有名義にした結果、以下の問題が発生しました。
•長男が土地を活用して賃貸物件を建てたいと主張。
•一方で、次男は土地を売却して現金化したいと希望。

解決策
弁護士の仲介により、長男が次男の持分を買い取る形で解決。
売却益で次男は現金を受け取り、長男は賃貸事業を進めました。

教訓
共有名義を避け、初めから単独名義や売却による分割を検討することがトラブル防止の鍵です。

月間アドバイス:土地・建物の相続に備える

1.相続前に話し合いを
被相続人が元気なうちに、不動産の活用方針について家族で話し合いを進める。
	
2.評価額を確認
不動産の正確な評価額を把握し、分割や税金の見通しを立てる。
	
3.専門家を活用
不動産鑑定士、税理士、弁護士などの専門家に相談し、スムーズな相続を目指しましょう。

まとめ

土地や建物の相続は、事前準備がカギです。
特に共有名義のリスクや評価額の把握を怠ると、トラブルにつながりやすくなります。
この機会に、不動産相続について改めて家族で話し合いを進めてみましょう。

次号では、「再婚家庭における相続のポイントと注意点」について詳しく解説します。お楽しみに!

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