下水配管の他人地越境問題
~まさかお隣のトラブルが、我が家の暮らしに影響するとは~
ある日突然、自宅のトイレが詰まり、流れが悪くなる。
最初は「ちょっと水の流れが悪いな」と軽く考えていたAさん(大阪市・50代)。
しかし、業者に見てもらったところ「原因はお隣の敷地内にある排管の破損かもしれません」との報告が——。
■ まさか!排水管が他人の敷地を通っていた?
実はこの地域の古い住宅では、敷地をまたいで排水管が通っているケースが多く、しかもそれが建築当時の“口約束”で設置されたまま放置されていることも少なくありません。
Aさん宅の排水は、お隣Bさん宅の敷地内を通って公道へと排水されていました。Bさん宅で排管が破損し、それが原因でAさん宅の排水も詰まったというのです。
■ 「うちは関係ない」は通用しない?
Bさん側からすると「うちは何もしていない」「勝手に通されてるんじゃ?」と納得できない様子。
一方、Aさんとしては「長年使ってきたし、今さら工事するのも困る」というのが本音。
しかしこのようなケース、どちらにも非がないように見えて、法的にも対応が難しいのが実情です。
■ トラブルを防ぐ3つのポイント
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境界・設備の確認は事前に
→ 排水や給水、電気・ガス管などが他人地を通っていないか確認。 -
古い住宅や相続物件は特に注意
→ 昭和40~50年代の建物では、図面も不正確で現地確認が必須。 -
使用承諾や覚書を残すこと
→ たとえ親しいご近所でも、書面で使用同意を残しておくことが大切です。
■ まとめ:トラブルは“地中”からやってくる
外からは見えない排水管、しかしそれが原因で隣人関係がこじれることも。
「うちは関係ない」「昔から使っているから問題ない」と思っていると、いざという時に困るのは自分かもしれません。
相続した古家、購入予定の中古住宅、長年住んできた家——
一度は“足元”を見直してみることをおすすめします。
お困り事は一般社団法人大阪府相続支援協会へご相談ください。