新年度、新しい出会いの中に潜む「リスク」
新年度がスタートしました。4月は新規の利用者様を受け持ったり、
担当を引き継いだりすることが多い時期ですね。新しいご家族との面談で、皆様はどこに注目されていますか?
身体状況や介護負担の把握はもちろん大切ですが、
実は「家族構成(家系図)」を少し深く掘り下げるだけで、
将来発生する「お金のトラブル」を予測し、未然に防ぐことができるのです。
「揉める家族」に共通する3つのサイン
これまで数多くの相続相談を受けてきた中で、
介護現場で特に注意して見ておきたい「トラブル予備軍」のパターンを3つご紹介します。
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「音信不通の兄弟」がいる
「兄とはもう何年も連絡を取っていません」という言葉は要注意です。
介護は一人の兄弟が担っていても、相続が始まれば全員に権利が発生します。
いざという時にそのお兄様が「ハンコを押さない」と言い出すだけで、
施設の退去手続きや預金の引き出しがストップしてしまいます。
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「キーパーソン」と「相続人」が一致しない
例えば、献身的に介護をしているのは「
長男の嫁」や「近所の姪」なのに、法律上の相続人は「遠方の長男」や「疎遠な実子」である場合です。
介護を頑張っている人が報われず、権利だけ主張する人が現れると、現場は必ず混乱します。
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「前妻との間に子」がいる
本人が再婚されている場合、ご家族自身も把握していない「異母兄弟」が存在することがあります。
これは相続が発生した瞬間に発覚し、凄まじい争いに発展するケースが少なくありません。
介護現場でできる「リスクヘッジ」
こうした背景が見えたとき、私たちプロが提案すべきなのが「遺言書」や「任意後見」です。
「家族構成が少し複雑だな」と感じたら、こう切り出してみてください。
「万が一の時に、手続きをスムーズにするための『道しるべ』を作っておきませんか?
今、あらかじめ決めておかないと、後でご家族の負担が大きくなってしまう可能性があるんです」
協会が「第三者」として介入するメリット
家族間では「お金の話」や「遺言の話」は角が立ちやすいものです。
そこで私たち「大阪府相続支援協会」の出番です。
「施設の方から勧められたから」という理由は、
ご家族にとって専門家へ相談する良いきっかけになります。
4月、新しい担当者として「ケア」だけでなく
「家族の将来の安心」まで見据えた一歩踏み込んだ提案をしてみませんか?
私たちはそのための情報提供を惜しみません。