活動レポート

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2026年5月号:GWの帰省で話してほしい「エンディングノート」の魔法


「親の気持ち」を家族が知らないというリスク

ゴールデンウィーク、皆様の施設でも面会の方が増える時期ではないでしょうか。
久しぶりに顔を合わせたご家族同士、会話は弾んでいるようですが、実は「核心に触れる話」は意外と避けられがちです。
 

「お父さん、本当はどうしたいと思ってるんやろ?」
「延命治療や葬儀のこと、今さら聞きにくいなあ……」
 

ご家族がこうした不安を抱えたまま介護が進むと、
いざという時に「あっちの病院にすべきだった」「こんなはずじゃなかった」
といった後悔や、親族間での責任のなすりつけ合いに発展してしまいます。
 

ケアプランを支える「エンディングノート」

そこで私たちが提案したいのが、「エンディングノートの活用です。
これは単なる「死の準備」ではありません。


むしろこれからの人生をどう生きたいか」を記す、前向きなコミュニケーションツールです。

介護現場の皆様にとっても、ノートに記された情報は宝の山です。
 

  • 好きだった食べ物や、大切にしている習慣

  • どんな医療を受けたいか、または受けたくないか

  • 誰に連絡をしてほしいか

これらが明確になっているだけで、ケアプランの質は格段に向上し、
スタッフの皆様も自信を持って対応できるようになります。
 

現場でできる「きっかけ作り」

ご家族が面会に来られた際、
あるいは電話で様子をお伝えする際に、こんなふうに声をかけてみてください。
 

「お正月やGWのように、ご家族が揃う時期はチャンスですよ。
お父様の『これまでの歩み』や『これからの希望』を、一冊のノートにまとめてみませんか?
私たちがケアをさせていただく上でも、非常に大きなヒントになります」

 

「遺言書を書いて」と言うと角が立ちますが
「お父さんの好きなことや希望を教えて」と言えば、ご家族も受け入れやすくなります。
 

大阪府相続支援協会の役割

エンディングノートを書き始めると、

「じゃあ、この不動産はどうなるの?」
「預金の管理は?」

といった具体的な法的事項にぶつかることがよくあります。
 

その時こそ、私たちの出番です。
ノートで見えてきた「想い」を、どうやって
「法的な効力(遺言や家族信託・任意後見)」に繋げていくか。
その橋渡しを私たちが担います。
 

5月の新緑のような清々しい気持ちで、
利用者様の「これから」を支える対話を、ご家族と一緒にスタートさせてみませんか?