活動レポート

REPORTS

11月号:収益物件の遺言書作成。収益の差による「兄弟喧嘩」を言葉で防ぐ技術


不動産オーナーの遺言は「分ける」だけでは不十分

11月、カレンダーも残り少なくなってきました。
この時期、自身の築き上げた資産の「最終的な行き先」を考え始めるオーナー様も多いはずです。
しかし、不動産投資家の遺言書作成は、一般の家庭よりも遥かに難易度が高いのが現実です。
 

「長男には利回りの良いAアパートを、次男には地価の高いBビルを」
一見、公平に分けたつもりでも
将来の修繕リスクや空室率、路線の変動によって
数年後には大きな「格差」となって現れます。

これが兄弟間の不満に繋がり、せっかくの資産が争いの種になってしまうのです。
 

「格差を埋める」3つの遺言テクニック

  1. 「収益性」と「換価性」のバランスを考える
    収益は高いが老朽化が進んでいる物件と
    収益は低いが更地としての価値が高い土地。
    これらを分ける際は、将来の売却予想価格(出口)まで見越した評価額を算出し
    遺言に反映させることが重要です。
     

  2. 「付言事項(ふげんじこう)」を使い倒す
    遺言書の最後に書くメッセージです。
    「長男はこれまで管理を手伝ってくれたからA物件を託す。
    次男にはその分、現預金を多く配分した。兄弟仲良く、この資産を守ってほしい」
    なぜこのような分け方にしたのかという「親の想い」を記すことで
    法的強制力はなくとも、相続人の感情的な納得感を劇的に高めることができます。
     

  3. 預貯金の「予備的遺言」を忘れずに
    投資家は常にキャッシュを動かします。
    遺言書を書いた時と、相続が発生した時では現金の額が大きく変わっているはずです。
    「残った現金は比率で分ける」など、流動資産への配慮も欠かせません。
     

「争族」を防ぐための不動産査定

遺言書を書く前に
今のポートフォリオを「客観的な時価」で棚卸ししてみませんか?
固定資産税評価額や路線価だけで分けてしまうと
実勢価格との乖離によって不公平が生じるからです。
 

投資の「哲学」まで遺す遺言を

遺言書は、単なる事務的な指定ではありません。
あなたがどのような苦労をしてこの物件を手に入れ
育ててきたか。その「経営哲学」を次世代に伝える最後の手紙です。
 

私たち大阪府相続支援協会は、不動産鑑定の視点と
親族間の感情を和らげる実務の視点の両面から
オーナー様の「想い」が100%伝わる遺言作成をサポートします。
 

「遺言を書くのはまだ早い」ではなく
「今だからこそ書ける想い」があるはずです。
この冬、あなたの投資人生の集大成を、一通の書面に認めてみませんか。